2006 松山地区SHF研究会記録集

Sorry. Japanese only.
Last update: 2006. 5.31


平成18年 6月 8日 「5−0エリア伝播実験」

「5−0エリア伝播実験」

 6月8日、JA1ANO坂野さんのお誘いで5−0エリア間の伝播実験
を実施しました。

 << 結果 >>
JA5GYU/5 香川県坂出市「城山」 ←キヤマと読む。海抜462m
JA1ANO/0 長野県木曽郡王滝村「御嶽山系」  海抜2,130m

   坂出市--------▲-----▲---------王滝村
      城山         山岳回折        三笠山
  
     BABD           His      My     MODE
    -----------------------------------------------
  1200MHz  59+ / 59+ SSB  距離 373.5Km
     〃      59+ / 59+ FM       〃
  5600MHz   59+ / 59+  SSB      〃
     〃     59+ / 59+    FM      〃 
  10.1GHz   55 / 55  SSB       〃
     〃     51 / 51  FM        〃
   -------------------------------------------------
●今回の移動運用に関しては、JA1ANO坂野さんから詳細な伝播ルート
の解析をして頂ました。
 (5エリアの移動地点と、0エリアの移動地点で最も交信可能な地点を割
り出して頂ました。)

◎解析のルートでは、山岳2回以上の回折ですが、交信可能となって
いました。
 今回の実験結果は、その解析どうりに交信が出来ました。
 しかも、受信した信号は、ローカル並みの強さでびっくりでした。
 アンテナの仰角が+3度の角度で信号強度が最大でした。
 =(どうも対流圏散乱伝播のようです。)
 緩やかなQSBがありました。周期は10秒程度。
 受信音は大変クリヤーでした。

◇当局の運用設備◇
1200MHz  IC-1271  32エレループ
5600MHz  FT-817+UTV-5600B2PL+LNA+HPA(2W)  120cm Dish
10.1GHz   IC-1271+UTV-10Gk+LNA+HPA(2W)   120cm Dish
      電源:鉛蓄電池2個 + 400W発電機

1.2mのデイッシュの威力は甚大です。
実効輻射電力は、5GHzで8KW、10GHzでは約20KWになります。
ただし、10GHzは天候の悪化でRSのリポートはあまり良くありません。

 実験は、9時30分開始、11時00終了でした。
香川県と言えば「さぬきうどん」、山を降りて昼食は、うどんを食べました。
おいしかったですよ。 =
 =マイクロ波帯では、1st 0エリア交信でした。

59k

59k

59k
120cmPA

59k
5G

59k

59k
うどんやさん

de JA5GYU


長野県、御嶽山に移動した、JA1ANOさんからです。


 天候悪化で10GHzが心配でしたが、QSOが成功し喜んでおります。
 10Gはファースト5エリアとなり、記念日になりました。
 今回、JA9BE-森さんから教えていただいた、BS放送衛星電波
の角度から相手局の方角を見出す方式を採用しましたが、
最初の方角設定で狂いなく受信できたことは、大成功でした。
 富士山、御嶽山など火山系の山では、方位磁石が使用不能の
ため、何時も苦労しておりましたが、新兵器使用で益々移動
の楽しみが増えました。

59k


伝播ルート図を作成してみました。

 伝播ルートの中央に琵琶湖があり四国側も長野県側とも
山岳はあまり険しくない(高くない)ルートでした。

 この図から観ると、1エリアの方向には険しい山々があり、
1−5エリアの交信は難しいようです。

=何とかルートを開拓して、いつの日か挑戦したいですね=

59k

de JA5GYU

戻る



Mail to Webmaster