2006 松山地区SHF研究会記録集

Sorry. Japanese only.
Last update: 2005. 3.31


平成18年 3月30日 「高知県「香南市&香美市」移動」

「高知県「香南市」移動」

3月30日(木曜日)←久しぶりに休暇が獲れました。
しかし、朝から台風のような激しい雨風。
休みを取ったので、無理やり決行しました。

 観光も兼ねて高知県中央部に行きました。
今回は新しく出来た「香南市」と「香美市」に行ってきました。
 両市とも香川県に間違えそうな地名ですねえ。
 
 自宅を出て松山自動車道を走っていると、高知県との境あたりで
吹雪に遭遇しました。 〜〜寒い〜〜〜。
 長い−−−−−トンネルを抜けて南国市に差し掛かると晴天に
なりました。  (普段の心がけが良い??)

 ひたすら南下して、土佐龍馬空港周辺で「掩体豪」を観て、物部川大橋
を東に渡り「香南市」に入りました。
 風が突風のように吹くので、吉川漁港の防波堤の下で設営をしました。
防波堤下でも風は強く、アンテナを揺さぶられながら、取り組みました。

 以下、運用結果です。

JA5GYU/5 高知県香南市「吉川漁港」  海抜3m !!
JA4UBW/4 岡山県浅口郡「遥照山」  海抜403m

   香南市----------▲------------浅口郡
      漁港        山岳反射        遥照山

 スパン120Km
山岳反射伝播により予定の4バンドで交信に成功しました。
    -----------------------------------
  1200MHz  55   52   SSB,FM
  2400MHz  51   51   SSB
  5600MHz   55   55   SSB,FM
  10.1GHz   55   51   SSB,FM
   -----------------------------------

●今回の移動運用に関しては、JA1ANO坂野から詳細な伝播ルートの
解析をして頂ました。
 岡山の移動地点と、香南市内とで交信可能な地点を割り出して頂ました。
その地点の延長線上で現地の運用場所を探しました。

 解析のルートでは、山岳2回の回折で交信可能となっていました。
実施結果は、その解析どうりに交信が出来ました。
 また、回折波以外にも、徳島県方向からの山岳による伝播もあり、こちら
の電波の方が少し信号強度が大でした。
*(写真のアンテナが向いている方向が反射波が到来した方角です)
 また、写真の左端の電柱の上あたりが回折波が到来した方角です。

 アンテナが風に揺られ、この揺れの微振動がQSBとなって現れました。
10GHzは、ぶうぶうという音になり聞き取りづらい時間が長く続き苦労しま
した。

◎当局の運用設備は次のとおりです。
1200MHz  IC-1271  32エレループ
2400MHz  FT-817+UTV2400E  13エレループ
5600MHz  FT-817+UTV-5600B2PL+R&Tamp(2W)  90cm Dish
10.1GHz   IC-1271+UTV-10Gk+R&Tamp(2W)    90cm Dish
      電源:鉛蓄電池5個

 昼ごはんは、市内のスーパーで海の幸を調達しました。
飛び魚のさしみ、鰹のたたき、田舎風握りずし、果物、飲み物?など
さすがに高知は、新鮮な海の幸がたくさんあります。
 おいしく食べて、「香美市」に向かいました。


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「 高知県「香美市」 *3種の伝播を体験!!」

 「香南市」での運用を終えた後、 スーパーで仕入れた昼ごはんを港の
隣の「桜つつみ公園」で桜の花を観ながらおいしく食べ、一路「香美市」
に向かいました。

 車で走行しながら運用に適した場所を長年の感で探しました。
そして、
 旧土佐山田町の最南端「京田」と言う地区で設営を開始しました。
場所は、一畝ほどの墓地の脇にある狭い駐車スペースでしたが360度
視界の開けた見通しの良い場所でした。

 設営を始めてまもなく「何をしゅうがよ!」と土佐弁で質問をうけました。
マイクロ波の伝播実験ですらい。と答えて、マイクロ波の伝播特性を説明
しました。
 寒いのに、趣味だと何でもできるのーーと。いろいろ話をして激励も
受けました。  ←今日は3月では最も寒いと言ってました。

 以下、運用結果です。

JA5GYU/5 高知県香美市「京田地区」  海抜15m
JA4UBW/4 岡山県浅口郡「遥照山」  海抜403m

   香美市----------""▲""-----------浅口郡
     京田地区      山岳回折他        遥照山

 スパン110Km
山岳反射、山岳回折、レインスキャッターの三種類の伝播により予定
の4バンドで交信に成功しました。
    -----------------------------------
  1200MHz  55   55   SSB,FM
  2400MHz  55   51   SSB
  5600MHz   59   59   SSB,FM
  10.1GHz   59   59   SSB,FM
   -----------------------------------
【状況】
設営が終わり、1200MHzで藤原さんをコールすると一発で返事が
ありました。
 アンテナの方向は、回折方向(山岳のよる2回の回折)と徳島方向
からの山岳反射も同時に入感していました。

 続いて5600MHzをやりましたがいくらやっても全く信号を捕えること
ができませんでした。

●諦めて、10GHzにトライしましたが、なんと一発で交信できました。
アンテナ方向は、回折の方向から30度も西に反れた方向でした。
その方向には、雲が立ち込め白く雪(正確にはみぞれと思われる)が
降っているようでした。
 この方向での「レインスキャッター?」で伝播しているようです。
変調音もパサパサと言う音を伴い聞き取りづらい音質でした。

 5600MHzに 戻すと同じ方向でバサバサと言う音を伴いながら強力
な信号で交信に成功しました。
 アンテナの方向を、回折方向と山岳反射に向けても弱いながら信号を
確認することができました。

 この場所では、山岳反射、山岳回折、レインスキャッター?の三種類の
伝播が体験できてマイクロ波での楽しみの醍醐味を存分に味わいました。
*雪やみぞれでも「レインスキャッター」と言うのでしょうか??

◎当局の運用設備は次のとおりです。
1200MHz  IC-1271  32エレループ
2400MHz  FT-817+UTV2400E  13エレループ
5600MHz  FT-817+UTV-5600B2PL+R&Tamp(2W)  90cm Dish
10.1GHz   IC-1271+UTV-10Gk+R&Tamp(2W)    90cm Dish
      電源:鉛蓄電池5個

 写真は陽が傾き夕日が射しているころのものです。
水の張っている田んぼは、もう田植えが済んでいました。
 鰹の「酒盗」や、鯨肉、金目鯛、芋けんぴなどのお土産を買って帰路に
就きました。


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